特集・コラム Column
2022.03.09
【家事えもんこと松橋周太呂 監修 第一弾】トイレマットはいらない?掃除・衛生面から見る必要性
家事えもんこと松橋周太呂
掃除能力検定士・ジュニア洗濯ソムリエ・芸人(松橋周太呂)
トイレマットは空間の見栄えを良くし、さらに清潔な状態に保つうえで重要なアイテムだと考えられてきました。しかし、近年では最小限のもので余分や無駄のない暮らしを実現する「ミニマリスト」が急増。「家の中でなくても困らないもの」を意識的に置かないようにする風潮が流行ったこともあり、トイレマットも不要なものと認識する人が増加傾向にあるようです。
本記事では「トイレマットは不要」という根強い声に対して、掃除、洗濯、料理を得意とする“家事芸人”として活躍する家事えもんさんにその必要性を説いてもらいました。
1.シンプルさ重視のため
「トイレマット不要」との声も
トイレマットを敷くのには、清潔さや衛生面の維持、見栄えや空間のアクセント、足元の暖を取るためなど複数の理由があります。「物心ついた時からトイレマットがあるのが当たり前だった」という方も多いのではないでしょうか。その場合は「ないと落ち着かない」と感じるケースもあるでしょう。そうした慣習もトイレマットを使う理由の1つと言えるでしょう。
しかし、暮らしにおけるシンプルさを重視するミニマリストの中には「トイレマットは不可欠とは言えない」という意見を持つ方も少なくないようです。
「トイレマットがあると床を掃除しにくい」 「まめに洗濯しないとむしろ不衛生になる」という理由から「それだったら何も敷かないほうが良い」という結論に至るケースも珍しくありません。
できるだけ物を置かずに質素にという要望を叶えるとしたら、確かにトイレマットを敷かないという選択肢もあるでしょう。ただ、トイレマットなしだと機能性や家事効率の面において少なからず影響がありそうな点が懸念と言えます。
トイレマットにはさまざまな汚れが付着するので、取り除くことで一見すると掃除がラクになるように感じます。しかし、汚れそのものがなくなるわけではないのです。トイレマットが受け止めて留めていた分のホコリや細菌、汚れが床やトイレ内に付着しやすくなる一面も見逃せませんね。
トイレマットは汚れたらまめに洗うことで清潔感は保てます。面倒な洗濯も洗濯機に任せてしまうことも可能です。すぐ乾く素材のトイレマットもいろいろあるので複数用意し取り替えるやり方のほうが、汚れるたびに床全体を掃除するより負担が少なく効率的かもしれません。
掃除機をかけるタイミングとしては、朝イチや帰宅後などトイレが長く使われていないタイミングが一番効率良くホコリを吸えます。ホコリはドアを開けるだけ、トイレ内を歩くだけでも舞い上がります。一度舞うと大きなものでも30分~1時間、微細なものだと5~10時間も落ちてこないこともあるそうです。
人が頻繁に出入りするトイレですが、朝イチなら最後に入ってから数時間は経過している、もしくは帰宅後も数時間誰もトイレに入ってないでしょう。
ホコリが舞っていないタイミングを意識するだけで、効率的に吸うことができ、毎日掃除機をかけていた人は2日に1回に、など回数を減らせます。
掃除機は部屋の手前からゆっくり静かに始める方がホコリは舞いません。また、窓も掃除機をかける前に開けると風でホコリが舞うので、掃除機をかけた後に換気のために開ける方が効率的にホコリを吸えるので覚えておきましょう。
2.トイレマットが必要な理由とは?
敷くことで果たされる役割
これまで無意識に使っていた方や不要だと考えている方は、トイレマットを敷く理由をきちんと把握できていない可能性があります。トイレマットを敷くのには、主に「尿の飛び散りをトイレの外へ持ち出さない」「ペーパーの紙粉やホコリを受け止めて清潔を守る」という2つの役割があります。
近年、男性でも座って小用をする方が増加傾向にあります。なぜなら、洋式トイレで立ちスタイルで用をすると尿が飛び散る恐れがあるからです。株式会社ライオン「トイレの実態に関する意識調査」によると、成⼈男性が立って⽤を⾜すと1⽇に約2,300滴の尿が床に⾶び散るという衝撃的なデータが公表されています。
つまり、トイレマットを敷かないとその分、床がダイレクトに汚れるということです。床に飛んだ尿は気づかぬうちに床材に付着し浸透。さらにトイレ用スリッパを履く習慣がない場合は、その汚れが足に付着して人の移動とともにトイレの外に運ばれてしまいます。汚れの広がりを留めるのもトイレマットの役割です。
「トイレマットを配置せず、スッキリさせたはずなのになぜか清潔感がない」という経験がある方も中にはいるかもしれません。しかし、それもそのはず。実はトイレは非常にホコリが溜まりやすい場所です。
一見すると汚れているように見えなくても、トイレ全体にうっすらホコリが溜まっていることもあります。尿はねなどの目立った汚れだけでなく、トイレ内にはホコリなどのゴミも滞留するのです。
日本カーペット工業組合の実験では、カーペットのハウスダストの舞い上がり量はフローリングと比較して約10分の1に留まったというデータがあります。それはトイレにおいても同様です。ペーパーの紙粉や衣類の擦れなどトイレを使用するたびにハウスダストは発生します。しかし、トイレマットを敷くことによるダストポケット効果で、ハウスダストの舞い上がりを抑制。ホコリやゴミが散らばるのを防ぎます。
トイレマットを敷くことによる大きな意義は、汚れやゴミを留めることができる点です。トイレマットを敷かないほうが見た目的にはシンプルですが、汚れやゴミが飛び散ることで清潔感においても衛生面においても良くない状態になります。
まずはトイレマットの役割を正しく知ることで、必要性を疑問に思うこともなくなるはずです。ただし、トイレマットは汚れやゴミをキャッチするので、こまめの洗濯や取り替えを決して怠ってはいけません。
毛足の長いトイレマットやカーペットの場合、掃除機で付着したゴミが吸いきれないこともありますよね。そんな時は、ゴム手袋をつけて撫でてみましょう。そうすると糸屑や人やペットの毛などは、ゴムのグリップ力と静電気でくるくるとまとまり簡単に取れます。掃除機での吸引に苦戦している方は、ぜひお試しください。
3.菌や汚れを落とすためにはトイレマットの洗濯は不可欠
シンプルさを重視するトイレマット不要派であっても、トイレマット本来の役割を知ることでその存在意義を見直す可能性はあるでしょう。トイレマットは、トイレの見た目や衛生面を保つうえで非常に重要だと言えます。しかし、トイレマットを敷くうえでは必ず守らなければならない習慣があります。それがこまめな洗濯です。
トイレマットは尿はねやホコリを受け止める役割があります。もし菌や汚れを受け止めた状態でそのままにしていたら、残念ながらトイレマットを置かない状態よりも不衛生になってしまうでしょう。
つまり、トイレマットを敷く際はこまめに掃除や洗濯をすることをセットで考えることが不可欠なのです。
トイレマットを洗濯するうえでの懸念は、「すぐ乾くかどうか」ではないでしょうか。いくら取り替え用を用意しているとしても、すぐに菌や汚れが溜まる恐れがあるトイレマットは、洗濯のターンを早めたいものです。その点、オカ株式会社の速乾性に優れた乾度良好®(かんどりょうこう)繊維は、約80分で92.7%が乾く「速乾性能」。トイレの衛生面を守るだけでなく、家事効率アップも期待できます。
また、オカ株式会社のバスマットは丸洗いタイプが多いので、洗濯もラクチンです。汚れが気になったら洗濯ネットに入れて簡単丸洗い。汚れをリセットできます。
オカ株式会社の「SEKマーク」付きのトイレマットなら細菌の増殖を抑制する「抗菌防臭加⼯」も施されているので、気持ち良い使用を実現します。
トイレマットは洗濯が重要になるので、それをいかに楽に簡単にできるかが焦点となりますね。洗濯後に早く乾けば、取り替えの際もスムーズ。また、丸洗い可だったら、洗濯ネットに入れてそのまま洗うだけで簡単です。
当たり前のようで、意外とその重要ポイントに気づいていない方もたくさんいるでしょう。新しくトイレマットを購入するとしたら、速乾性と丸洗い可かどうかをチェックしましょう。
トイレマットなど毛足が長いアイテムは、早く乾かすためのコツがあります。洗濯後そのまま干さずに20回ほどバサバサと振ってから干すようにしましょう。洗濯後は毛足の長い繊維が重なり合って寝ている状態なので、そのまま干すと実は乾きづらいのです。振ってその繊維を立たせてあげると通気性が上がり早く乾きます。また、繊維が立ってふわふわになり、肌触り・吸水性などの向上も期待できます。
4.家事えもん推奨!
不要派も納得の家事負担の少ないトイレマット
ここまで家事えもんさんがポイントで触れてくれたことを踏まえて、最後におすすめのトイレマットを紹介しましょう。洗濯がしやすくて、楽に簡単に清潔感と衛生面を保てるトイレマットとはどんなアイテムなのでしょうか。
オカ株式会社のオンラインショップで人気No.1⼈なのが「乾度良好®Dナチュレ」。シンプルなデザインと豊かな⽑⾜のリッチなトイレタリーです。バスマットと同じ吸⽔‧速乾に優れた乾度良好®繊維を使⽤しているので洗濯後の乾きが速く、メンテナンスの⼿軽さが魅⼒と言えます。
「トイレをクリーンな空間にしたい」「忙しい毎日で、掃除が行き届かない」「芳香剤のニオイはあまり好みでない」という方におすすめなのが「フレッシュデオ」です。消臭繊維「アデリカ」を使⽤したトイレタリーで繊維についたアンモニア臭を約95%減少させます。洗濯しても機能が持続する優れものです。
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オカ株式会社ではトイレマットのある生活を提案しています。不要論が囁かれていますが、機能的に清潔に使うことでトイレ環境の整備に大いに役立つアイテムなのです。家事えもんさんが解説してくれたように正しい使い方をすることでトイレマットは家事効率も実現可能なアイテムだと言えます。
掃除能力検定士・ジュニア洗濯ソムリエ・芸人(家事えもん)
ピン芸人の松橋周太呂として活躍する傍ら、家事が得意な芸人「家事えもん」としての愛称で親しまれている。おもてなし料理、掃除(掃除能力検定士5 級)洗剤や掃除グッズ集め、洗濯(ジュニア洗濯ソムリエ)、調味料が好き(調味料検定 “通”)など、趣味の大半が日常生活の家事の領域。テレビ番組で家事ノウハウを紹介して以降、家事大好き芸人としてテレビや雑誌で活躍中だ。家事に関する書籍も多数出版している。